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浜口末男司教より

 

大分教区長 パウロ浜口末男

大分教区長 パウロ浜口末男
 
聖年の巡礼 <教区報「こだま」2016年1月>
2015年12月8日から「いつくしみの特別聖年」が始まっています。今年一年、神のいつくしみへの旅が続きます。聖年には、巡礼が特別に大切にされます。
教皇フランシスコは「いつくしみの特別聖年」の巡礼について、とても詳しく、具体的に説明してくださっています(大勅書14)。巡礼は人生の旅の象(かたどり)です。慈しみの特別聖年の巡礼で、たどり着くべき目的地は慈しみです。この目標に達するためには、裁かないこと、人を罪に定めないこと、逆に良いところを積極的に受け入れること、謙虚であることを勧めます。さらにゆるしの道具となるよう求めています。
この戒めはイエス様のことばから採られたものであり(ルカ6・37-38)、たどるべき巡礼の道はキリスト自身であることを示しています。
巡礼は、ほとんどすべての宗教において実行されている習慣であり、カトリック教会も旧約時代からの伝統を引き継いでいます。イスラエルでは年3回の巡礼が義務付けられていたといいます(申命記16・1-17)。
 
巡礼を繰り返すことによって解放をもたらす主、豊かな実りをもたらす主との出会いを深めていきました。また同じ日、同じ場所に集まることによって神の民としての一致を深めていきました。
大分教区にも数か所の巡礼地があり、毎年記念祭が開催されています。岐部祭では福者ペトロ岐部カスイと、日出殉教祭では福者バルタザル加賀山半左エ門父子と出会うことによって、いのちを捨てるほどの信仰に触れようとします。
大分教区司祭評議会は、宮崎・大分の両教会、および野津のルルドを「いつくしみの特別聖年」公式巡礼地と定めました。
宮崎・大分両教会には「いつくしみの門」が設けられています。何回も巡礼地を訪れ、「いつくしみの門」を潜ることによっていつくしみ深い神との出会いを深めるようにいたしましょう。そして大きな喜びに満たされるように。
「いつくしみの特別聖年」の巡礼で、神のいつくしみを「再発見」した者は、このいつくいみを分配するために「出向いて行き」(「福音の喜び」20)ます。この道程も「道である」(ヨハネ14・6)イエス様ご自身です。
イエス様は、いつくしみ深い神を「アッバ(父)」と呼び、放蕩息子のお父さん、九十九匹をおいて、見失った一匹を捜し回る羊飼いとして紹介しました。ルカ15章に書き残されているこのたとえ話は、御父である神のいつくしみを最もよく紹介しているといわれています。
この御父の道は、「父のいつくしみのみ顔」である御子イエス様の道でもありました。そしてこれがわたしたちのたどるべき巡礼の道でもあります。 わたしたちの歩むべき道ははっきりしています。一人ひとりの隣人に向かうことです。復活したキリストが実際その人に向かっていますから。
教区も小教区も同じ道を巡礼します。教会は一人一人の人間に、一人一人の人格に向かいます。自分の内部の分裂に悩み、時代の波に押し流されて、これほど多くの苦しみに押しつぶされている人に「はらわたがちぎれるほどの愛」をもって共感することです。
 
いつくしみ深く、御父のように  <教区報「こだま」2015年12月>
2015年3月13日、選出から2年目を迎えられた教皇フランシスコは「いつくしみの特別聖年」開催を発表されました。期間は、2015年12月8日、無原罪の聖母の祭日から、2016年11月20日、王であるキリストの祭日までです。
1.教皇フランシスコは、特別聖年を宣言する大勅書の中で、その期間を示しながら、開催理由を述べておられます。開年日を12月8日、無原罪の聖母の祭日に定めたのは、神のいつくしみの決定的御業の開始日であること、そして第二バチカン公会議閉幕の50周年の記念日だからということです。聖年とは、50年ごとに祝われた、旧約のヨベルの年以来の伝統で、神の大解放を祝う特別な年です。教皇フランシスコが、いかに第二バチカン公会議を重要視しているかがわかります。「この出来事によって、教会は新しい段階へと移った」(大勅書3)からです。つまり教皇は第二バチカン公会議の路線を踏襲することを宣言するとともに、全教会に共に歩むことを呼びかけ、実践しようとしておられます。2016年11月20日、王であるキリストの祭日に閉幕します。「教会の生命と全人類そして広大な宇宙を、キリストの支配にゆだねる」(大勅書5)ためです。大分教区の皆様、この特別聖年に神の大いなるいつくしみに満たされるよう、祈りのうちに聖年の門をくぐりましょう。
2.教皇は、この聖年を過ごすために具体的提案をも示されます。大分教区はこれに合わせて以下のような計画を立てました。
①この聖年を主のことばに照らされて過ごしましょう。日々の生活の中で御父のいつくしみを体験し、証しするためです。大勅書には、教皇フランシスコらしく、とても具体的でわかりやすく、それでいて深い福音が宣べられています。大勅書をもとに勉強会、分かち合いが持たれたらいいと思います。私も講座を持ちます。
②巡礼は、聖年の特別なしるしです。たどり着くべき目的地はいつくしみです。大分教区では、大分司教座聖堂(大分教会)、宮崎教会、野津のルルド(臼杵市野津町)を特別聖年の巡礼指定地とします。大分、宮崎両指定教会にはいつくしみの扉が設置され、できる限り巡礼者の要望に応えます。また聖ザベリオ宣教会江平修道院(宮崎市)では、聖年の期間中、昼夜を問わず、聖体訪問ができ、ゆるしの秘跡に与ることができます。
③周縁で生活するすべての人に心を開きましょう。これこそ福音の核心です。この聖年は、御父の御顔であるイエス・キリストを通して神のいつくしみに触れ、私たち自身もいつくしみ深く帰られることを目指します。この聖年を機会に、教区優先課題の一つである大分教区カリタスが定着すれば素晴らしいと思います。
④四旬節を、神のいつくしみを祝い、実践する集中期間として過ごしましょう。小教区の黙想会では神のいつくしみをテーマにしてください。各自、毎日でも聖書を黙想しましょう。四旬節第4主日に先立つ金曜日には、司教座聖堂で「主に捧げる24時間」が、全世界の教会と共に行われます。各小教区でも心を合わせましょう。
⑤最後に教皇は、現代版徴税人とでも言いましょうか、特別に罪の生活を送る人々に呼びかけます。ここでも具体的です。犯罪組織の一員、汚職に手を染める人、そして過ちを犯した人です。投げやりになる必要はありません。今こそ生き方を変えるとき、今こそいつくしみの神に触れていただくときです
3.なお通常の年間行事のすべてを、神のいつくしみをテーマにすることが望まれます。司教は毎日曜日、順次各小教区を訪問します。
 

大分教区の巡礼地

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