みことばの説教と解説
みことばを生きる
復活第6主日
カトリック坂ノ市教会主任
ヨハネ崔在景
今日の朗読のテーマは聖霊です。このテーマは第一朗読と福音をつなげてくれるものであり、第二朗読を通してキリスト教の信仰を生きる者はどのように生きるべきかを教えています。
今日の福音の中でイエス様は愛する弟子たちと別れるときが近づいていることを知り、弟子たちのことが心配だったので福音宣教の初めの時から教えたことやすべての行いを思い起こし、その教えを生きるように呼び掛けました。そして約束した弁護者、すなわち聖霊によっていつも愛する弟子たちと共に生きることを約束して下さいました。
イエス様が約束してくださった聖霊とは私たちが神様と共に生きることが出来るように導いてくれる神様のプレゼントであり、いつも私たちと共に生きる存在です。
この聖霊の導きによって私たちはイエス様の教えや神様のことが理解できるようになり、その存在を感じることが出来るようになるのです。
つまり、聖霊によってイエス様、神様が私たちと共に生きておられると感じ、私たちも神様の内にとどまることが出来るのです。
聖霊によって私たちは神様こそ私たちの味方であり、何があっても神様はわたしたちの共にいることに気付き、どんな絶望的なことがあってもそこから希望を見い出すことが出来るのです。イエス様と離れることによって、不安を感じ、おびえていた弟子たちは聖霊によって神様が共にいることを悟り(使徒言行録2章)、その聖霊の力によって弟子たちは何があっても希望を見出して生きることが出来ました。なので、弟子たちはその力の素晴らしさを新たにキリスト者になった人々が聖霊の導きによって感じ、神様の内に完全に留まるようお祈りしたのです。(第一朗読)
そして聖霊によって神様のうちに留まっている人々がその希望を証しするものとして生きるよう呼びかけているのです。(第二朗読)
誰かのことが好きになるとその人のすべてが好きになるようです。好きになった人の話をよく聞き、その人が喜ぶことをするでしょう。信仰者として神様の事やイエス様のことを好きと言いながら従っているわたしたちも同じではないでしょうか?
毎日の生活の中でイエス様が喜ぶことは何かを考え、イエス様が喜ぶことを行うことが出来るように願い、聖霊の導きによって私たち一人ひとりのうちに神様が共に生きていることが感じられますように。そしてその導きによっていつも希望と喜びを忘れず信仰を証しすることが出来ますようにミサの中でお祈りいたしましょう。