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神学生ニュースレター【2/6更新‼】

神学科4年 山頭牧夫 助祭

大分教区の皆様へ、ニュースレター2月号

 強烈な寒さが続くこの頃いかがお過ごしでしょうか。神学校では一時、コロナとインフルエンザが流行してひと騒動ありました。健康が一番であることを痛感させられております。

 さて、2月10日にはとうとう神学校を卒業することになりました。神学校生活は、振り返ってみるとあっという間だという事を先輩方や、指導司祭によく言われ続けてきました。なかでも最後の1年、この1年は本当に驚くほど速く過ぎていったように感じております。その中での気付きを少し思い起こしてみたく思います。

 東京で学ぶことになったこと、神学総合試験(卒業試験に近いもの)を受けた事、助祭叙階の恵みをいただいたこと、挙げていけば本当にたくさんの重要な事がありました。その中でも印象的であり、現在も課題となっていることがあります。本当に基本的な事ですが、相手との関わり方の難しさを再度認識させられました。

 司牧実習先の教会でのことです。助祭として奉仕させていただく中で、この1年中高生会を任せていただきました。関わる相手に言うべきこと、その方向性は相手と共に探していくものです。しかし、その相手には当然、個人差があります。本人が持っている特性、生まれ育ってきた環境、現在持っている悩みや課題があります。同じ相手ですら、関わる際の状況は変化していくんですね。

 「正解はどこにあるんだろう。」「どうするのが最善だったんだろうか。」このように思うことは少なくありません。意図しない結果が生まれることは度々あります。自分の足りなさを痛いほどに感じさせられます。それでも、答えを出していく必要があります。そして時には相手を待つことも必要です。分かってはいるんですが、口を出したくなってしまう自分が出てきてしまいます。

 このことに関して、何人かの神父様が勧めを下さいました。マルコ書でイエス様は使徒を選ばれたときに、その最初の目的は「自分のそばに置くため」だったと言う点です。どう生きるかを実際に見せるため、難しい時に声をかけるために、そばに置いてくれた。

 このみ言葉を最近はよく感じさせられております。そばにいてくださることに信頼して生きていきたい。私が関わり続けることに力を貸し続けてください。そして助け手を送ってくださることに感謝いたします。私に関わってきてくださった方、そしてこれからも関わってくださる方、いつも本当にありがとうございます。

大分教区ニュースレター 1月号 

皆さま、主のご降誕及び、新年おめでとうございます。今年も皆さまと共に歩んでいける事を、心より嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 昨年は福岡と東京の大神学校が統合され、東京の練馬に拠点を移すことになりました。色々と思うところもありましたが、様々な人に出会い、召命を同じくする仲間が増えたことは大きな恵みだと感じております。そして、様々な体験もさせていただきました。11月に石川県の能登半島の視察及び、ボランティアに派遣していただいたのです。未だに解体が進んでいない建物も多く、被害の少なかった住居も、軒並みブルーシートを使って水漏れを防いでいる現状でした。中でも、正月の飾りが残ったままの家を目にした時にはショックを受けてしまいました。被災当時から時間が止まってしまっている感覚、復興が進むことを祈り、支援を呼びかける必要性を感じております。
 どうにか希望を見いだすことが出来ないか。解体作業を手伝っていた時に、家主の高齢の女性が私たちに飲み物を差し出してくださり、少しお話をさせていただきました。仕えなくなってしまった家財を処分しながら、私は暗い気分になっておりました。すると、予想とは違った言葉を女性から伝えられたんです。「確かに苦しく、悲しいこともあります。けれど、これまでの楽しかった思い出は壊れないし、消えません。そして、これから新しく良い思い出をつくりたいんです。
 人は希望によって前に進むことが出来るのだと思います。その希望は簡単に壊れてしまうようなものであれば、人は迷い、傷ついてしまうでしょう。揺るがない希望が必要です。
 私たちは先日、通常聖年の開幕ミサに共に与りました。希望の門であるイエス様を通り、希望そのものであるイエス様が共に歩んでくださいます。そのために、イエス様がこの世界に来てくださいました。イエス様とつながることによって私たち自身も希望の運び手、担い手へと作り変えられていきます。希望を持ち、喜んで生きるものとしてこの世界を照らしていくために、皆さま今年も共に歩んでまいりましょう。いつも本当にありがとうございます。

ニュースレター12月号

「教皇訪問5周年を迎えて」 
 いつもお世話になっております。12月になり、やっと校庭の葉の色も変わって安心(?)したところです。神学院ではザビエル祭(院祭)が開催され、1000人ほどの方に来
院していただき、盛況のうちに終えることが出来ました。「良かった!」この声をいただき、ほっとしております。皆さまの応援を心より感じるひと時でした。
 さて先日、荻窪教会の中高生会と共に関口のカテドラルに行って参りました。東京教区の青年達と教皇訪問5周年の集いが開催された為です。アンドレア司教様のお話、分かち合い、ミサ、会食、皆で良い時間を共有出来たように思います。
 中でも私にとって分かち合いの時間が印象的でした。私はフランシスコ教皇を長崎で迎えたので、東京の皆さまの話を聞かせて頂いたんです。ミサの時間の思い出、当日の動きなど、様々な事が話されました。その中で、「教皇様が伝えたい事は何なのだろうか?」との問いが出されました。大切な、そして繰り返す必要のある問いだと思います。
 フランシスコ教皇が5年前に何を伝えようとしたのか。そして様々な問題が起こる世界で、今まで何を語り、何を伝えたいのか。「すべての命を守るため」をテーマに、戦争の恐ろしさ、愚かさを説かれました。その中で、特に核爆弾の恐ろしさを知る者としての役割を考えて欲しいとの言葉だったと思います。いつでも教皇様の言葉は具体的だったように私は感じています。出された文書を振り返ってみましょう。
「ラウダート・シ」で私たちの住まう大きな家、地球について語られたのではないか。
「愛するアマゾン」では、アマゾンとは各人の住む場所に置き換える事が出来るのではないか。
「フラッテーリ・トゥッティ」(兄弟である皆さん)では、いま有る問題を他人事と思わないで欲しい。すべては繋がっており、すべての人が隣人であり、兄弟で有ることが強調されたように思います。いま苦しんでいる人が救われる為に何ができるのか。そして最後に、イエスキリストが何を伝えようとしているのか。この事を問い続けていきたく思います。
皆さんと共に、感謝と祈りのうちに。

2024年メッセージレター11月号

 気温の乱高下に風邪をひく神学生が続出しているこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。かくいう私も風邪の引き始めのような症状です。体調管理の大事さを痛感させられますね…どうぞご自愛くださいませ。

 さて、気付けば今年も残すところあと二か月となりました。皆さまの今年の抱負、目標が達成されていることを祈るばかりです。もし宜しければ私の為にもお祈り下さい。残り少なくなりましたが、共に最後まであきらめずに取り組んでいきたく思います。 なかなかコツコツとやることが苦手な私です。ある程度生活の中に取り入れてしまえばどうにか続けることが出来るのですが、難しさを感じることは多々あります。 「コツコツとやる」。11月の死者の月を目前にして、毎晩コツコツと祈りを続けていた祖父母のことを思い出しております。私は小さいころ妹が生まれてからは、祖父母の寝室で一緒に寝ておりました。祖父母にはだいぶ甘やかされており、一緒にいるのが大好きだったんです。けれど、寝るときは少し大変だったことを覚えております。寝る前に、晩の祈りと、ロザリオ(コンタツ)を欠かさず捧げていたんですね。小学校に入る前の私は、ロザリオの途中で、眠りそうになることもしばしばでした。 祖父母は、この寝る前の祈りを欠かすことはありませんでした。当然のこととして祈っていた二人、その姿と声色は未だに記憶に残っております。コツコツと神様との対話を続けた二人が、今は神様のもとで私たちを見守り、祈り続けていることを私は確信しております。 わたし、そして私たちに関わり続けてくださる全ての方に感謝と祈りを捧げます。どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。

2024年10月号

大分 ニュースレター10月号

  朝方に電車を待っている際、ホームに吹く風に寒さを感じたこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私事ですが、母親がインフルエンザにかかっておりました。季節の変わり目で体調を崩されていないか心配です。

 先日とても良いことがありました。大叔父の司祭が100歳の誕生日を迎えることが出来ました。そして、この誕生日を迎えるにあたって、多くの人たちが集まってくださったのです。信徒の方々、神父様方、司教様方に囲まれる大叔父は満面の笑顔で写真に写っていたのが印象的です。その写真には、彼のこれまでの司祭としての歩みを見て取ることが出来たように思います。本当に多くの方と関わってきたのでしょう。

 嬉しくなると同時に、「これからしっかりと色々な人と関わって、良い時だけではなく、大変な時も共に歩んでいきなさい。」このような勧めとエールをいただいたような気がしました。

 理想の司祭像を持つことは大事な事です。理想が無ければ、そこに向かおうとする為の努力は生まれてこないと思います。しかし、それ以上に大事なことがあるのかもしれません。「相手と共に歩んでいく。」自分の望みだけでなく、相手の召命に出来る限り寄り添っていくことが教区司祭としての生き方に求められているのでしょう。シノドスが再開されるこの時に、大叔父からの良い、考えさせられるメッセージを受けた様な気がしました。

 まだまだ支えられていることが多い私ですが、皆さまとともに歩いていきたく思います。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

 

 

安部 純 神学生(長崎カトリック神学院)高校三年

ニュースレター1月号

 大分教区の皆さま、新年明けましておめでとうございます。先日主のご降誕を迎え、そして聖年の歩みも始まり喜びの内に2025年の日々を過ごしていければと思います。

 さて年が明け神学校での生活も残り僅かとなりました。卒業は3月ですが2月からは仮卒業となるため神学校を出ることになります。少しづつ荷物の整理を始めなければと思っているのですが、6年の間に大量の荷物が増えてしまい整理整頓に時間がかかりそうですので、必要最低限のものだけにしようかと考えています。

 そしてお知らせがあります。この度、1月の18日と19日に小神学生と養成担当の神父様方で大分教区を訪問することになりました。本来であればもう少し早い段階での計画があったのですが諸般の事情によりこの時期にずれ込んでしまいました。日程の都合で宮崎だけになると思いますが、ご都合のつく方は是非来ていただいて、神学生のことを知っていただき、お祈りと励ましの言葉を掛けていただけたらと思います。来るのが難しい方も神学生のため、そして大分教区のさらなる召命のために祈っていただけたら幸いです。皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。

ニュースレター12月号

寒暖差が激しくなり冷え込む季節になりましたが、皆さまはお元気でお過ごしでしょうか。今年は例年のインフルエンザや新型コロナウイルス感染症に加えてマイコプラズマ肺炎が流行しているようです。私は昨年感染対策をしていたつもりでしたが、インフルエンザとコロナの両方に感染しましたので、皆さまも体調管理には十分お気をつけください。
さて、皆さまもご存知のこととは思いますが、昨年度に高校卒業後の神学校であった福岡コレジオが閉鎖になりましたので、今年度からは各教区の方針に従って養成を受けることになります。これまでお世話になった方々に感謝しつつ残り少ない時間を大切にしていきたいと思います。
待降節を迎えイエス様の御降誕、そして年末年始に向けて準備を始められる頃かと思います。今年1年の間に大分教区の皆様から頂いたすべての恵みに感謝しつつ、これからも神学生としての歩みを続け、成長していくことができますように。そして年末には聖年の歩みも始まります。新たな気持ちで新しい年、2025年を迎えることができますように。皆様良いお年をお過ごしください。
 

ニュースレター11月号

例年より長かった暑さも和らぎ、涼しく過ごせる時期になりました。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。最近長崎では新しいサッカースタジアムなどを含む商業施設が開業し、さらなる賑わいを見せているように感じています。

先日小神学校では毎年この時期にある1日体験入学が行われました。今年は長崎教区内から13名の小中学生の参加があり、また長崎コレジオから院長の野濱神父様とコレジオ生がお手伝いとして来てくださいました。去年までは毎年同じようなプログラムでしたが今年は院長が変わったこともあり、極力交流を深めることのできるスケジュールとなりました。例えば今まで体験入学の夕食は食堂でカレーだったのが今年は駐車場でバーベキューをしたり、夕食後は勉強の時間だったのがグループに分かれお菓子や飲み物をつまみながら神学生に質問したり分かち合いを行いました。あとから去年も体験入学に来ていた子に話を聞くと去年は楽しくないこともあったけど、今年は全部とても楽しかったと話していました。今年は小神学校の入学者が1人もおらず、やはり体験入学のプログラムに問題があったのではないかと思っていました。なので今年のプログラムを変えて本当に良かったですし、うまくいかない時にはやり方を変えてみるのが一番良いのではないかと実感しました。体験入学最後のミサでは中村大司教様が司式をしてくださり、説教では当日の福音箇所である盲人バルティマイの癒しの場面を理解しやすくするために大司教様が人数分のアイマスクを持ってきて着けながら説教を聞くように言われました。途中で寝ている人もいましたが大司教様は参加してくれた小中学生1人1人に自分の召命について考えてみるように呼びかけられました。何人かは神学校に入ろうか考えている様子でした。来年私はいませんけれども、是非1人でも多くの人が神学校に入ってくれることを望んでいます。そして大分教区からも新しい召命が誕生することを切に願っています。皆様のお祈りをよろしくお願い致します。

10月号 ニュースレター

 朝晩が涼しくなり少しずつ秋らしさを感じるようになりました。ただ日中はまだまだ暑く体調を崩しがちですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて私事ですがこの9月に18歳の誕生日を迎えました。皆様ご存知のように2022年の民法改正に伴い、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。よって私はまだまだ未熟者にもかかわらず、大人の仲間入りをしてしまったわけです。ただお酒等は20歳からですし、まだ高校も卒業してないので一概に大人と言えるかどうかはわかりませんが…。ただそれでも一応成人を迎えたので、かなりの自覚と責任が伴うことになります。私としては選挙権や運転免許の取得などができる一方で、親の同意なしに契約ができるようになってしまうという心配事もあります。なのでより気を引き締めて生活を送っていかなければならないと思います。今後ともこのような未熟者をお支えいただけたら幸いです。

話は変わりますが、小神学校での生活も残り半年を切ってしまいました。時の流れというのは本当にあっという間だなぁと感じています。有終の美を飾ることができるよう残りの高校生活に邁進していきたいと思います。

 
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